「うちで新製品の開発ってできますかねえ?」よく聞く質問である。
「やる気があればできますよ」と言っても「(うちには)技術はないし」、「大した設備もないし」言い訳のオンパレードである。
少し古い話であるが、旧ソ連で特許調査を担当していたアルトシュラー氏は、特許を調べる中で、理論を構築する。ここでは理論の説明・解説は省略する。
社長や経営者に伝えたいのは、発明の5段階である。一番レベルの高いのはレベル5で、自然科学の法則の発見であるが、これは1%に過ぎず、99%は、改良、工夫、組み合わせであるということ。
中小の製造業で製品の開発に必要なのは、1%の自然科学の法則の発見ではなく、99%の改良、工夫、組み合わせの新しいチャレンジである。
2007年にリリースされたタッチパネル式の携帯電話機、iphoneから純粋に技術的に全く新しい部分を探してみると面白いだろう。