これまで、5Sの整理・整頓・清掃についてお話しました。残りは二つです。清掃と躾です。私は、5Sのうち、前半の整理・整頓・清掃と後半の清掃と躾は意味合いが異なっていると考えています。今回はこのことを説明しながら、清潔と躾を一気に説明していきましょう。
まず、言葉の意味です。
JISによると、5Sの
清潔とは、
整理・整頓・清掃が繰り返され汚れのない状態を維持していること。
躾とは
決められたことを必ず守ること
となっています(JIS Z 5603)
勘のいい人は もう気づいたかもしれません。
分かりやすく単純化して書くと
清潔:整理・整頓・清掃の維持
躾:整理・整頓・清掃の維持を必ず守ること
つまり5Sとは整理・整頓・清掃をきちんとやり続けることになります。
そうです。やることは整理・整頓・清掃の3つ、3Sです。
整理・整頓・清掃・清潔・躾について、現実には、
「整理とは、・・・」、「整頓とは、・・・」と再定義している
各事業者、工場もあり、単純化も簡単ではないのかもしれません。
しかし、整理・整頓・清掃が根本として、一番重要であることは間違いないと考えます。
現実的には、事業者・工場によっては、5Sの他、4S,(整理・整頓・清掃・清潔)だったり、3S(整理・整頓・清掃)だったりと様々です。今3S、4S,5Sの違いを議論してもあまり生産的ではないと思います。
ただ、間違いなく言えることは、3S(整理・整頓・清掃ができていないところは、4Sも5Sもできていない、ということでしょう。